山梨大学では、企業などに勤務している社会人女性を対象とした人材育成プログラム「未来の山梨を作るウーマンズコミュニティープログラム」を開設することになりました。これは文部科学省「女性の多様なチャレンジに寄り添う学びと社会参画支援事業」の支援を受けて行うものです。
このプログラムの特徴は、座学ばかりでなく、自身が勤める場所とは異なる企業などで行うインターンシップが組み込まれていることです。異なる職場環境に身を置くことで、様々な経験ができるでしょう。自身の隠れていた能力を発見することができるかもしれませんし、今の会社などの組織マネジメントについても女性がより活躍しやすいものに変えるための新たなヒントを得ることができるかもしれません。
私達はプログラムに参加するメンバーに寄り添い、参加者それぞれの事情や希望に沿えるようにプログラムを進めたいと考えていますが、一方でプログラム参加した方々の交流の機会を作ることも大切にしたいと思っています。
日本は少子化による労働力不足から、女性の持つ力を社会に還元できるようにと「新しい働き方」が議論されてきましたが、その動きはコロナ禍を経てさらに加速するでしょう。テレワークはもとより、女性特有のライフイベントを考慮した雇用形態も検討されるべきでしょう。より早く、女性が働きやすい環境を作った地域が、より早く活力を取り戻せるのではないでしょうか。
働く女性たちが業種を超えたネットワークを作りながら、伸び伸びと意見を発し、周囲と協力しながら、自分たちらしく生きがいを持って働ける環境を作ってゆく、そんな未来の山梨を想像します。このネットワークづくりに多くの方が参加いただけることを、心からお待ちしています。