部門概要
令和4年度(2022年度)から始まる第4期中期目標・中期計画の策定に向けた議論のキックオフとして提示された「国立大学改革方針」において、国立大学の機能と役割のひとつに「地域の教育研究拠点として、各地域のポテンシャルを引き出し、地方創生に貢献する役割」が示され、国立大学が取り組むべき方向性のひとつに「地域の中核としての高度な知を提供」することが示されています。
当部門ではこれらの役割、取り組みを果たすべく「オープンエデュケーションの推進を通じた教育機会の提供によるリカレント教育への貢献」を中心とした事業を展開します。
山梨大学では、平成27年度(2015年度)より「ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」が開設され、山梨大学、山梨県、地域ワインメーカーが連携して、地域ワインのブランド化及びグローバルスタンダード化を推進できるワイン・フロンティアリーダーを養成してきました。また令和4年度からは小・中学生を対象とした「やまなしジュニアドクター育成自然塾」に採択され、次世代科学者を育成する様々なプログラムを実施しております。
当部門ではこのような地方創生や地域経済の活性化に繋がる、社会人向けの教育プログラムの充実を目指します。
リカレント教育
地域創生人材育成部門では、その名の通り地域の創生と発展に貢献できる人材の育成を目的としており、その一環として県内の社会人向けに学び直しの機会を提供する、本学独自のリカレント教育のプログラムの開設・運営を行います。令和3年度(2021年度)には「プログラミング言語python入門講座」「データサイエンス基礎セミナー」「データサイエンス応用セミナー」を開催しました。
また、令和4年度には、主に就業者を対象としたキャリアアップや転職のためのリスキリングに向け、ドローン操縦技術と人工知能技術を同時に学び、それぞれの分野における資格取得を目指す、「ドローンとAIを活用したDX推進データサイエンティスト人材養成プログラム」を実施しました。
今後も山梨県内の社会人や企業のニーズを満たすためのリカレント教育プログラムの開設を予定しています。
「ドローンとAIを活用したDX推進データサイエンティスト人材養成プログラム」の詳細はこちらから»
職業実践力育成プログラム(BP)
職業実践力育成プログラム(BP)とは、社会人や企業などのニーズに応じた大学等における実践的・専門的なプログラムとして文部科学大臣が認定しているものです。
山梨大学の生命環境学域では、「ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」が平成28年度(2016年度)からBPの認定を受け、山梨県内外のワイン技術者向けに高品質ワインの製造能力、国際競争力、経営能力等を総合的に身に付けるためのプログラムを実施しています。令和5年度からは、「ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」が厚生労働大臣から教育訓練給付金対象講座に指定されました。今後とも働く人の中長期的なキャリア形成、雇用の安定、再就職の促進を支援するための体制を整えていきます。
当部門では、山梨大学内のBPの運営支援を行っています。
やまなしジュニアドクター育成自然塾
やまなしジュニアドクター育成自然塾とは、小中学生を対象に科学技術分野で突出した能力を持つ人材を発掘し、育成することを目的とし、令和4年度に科学技術振興機構(JST)から採択された事業です。
やまなしジュニアドクター育成自然塾では、南アルプス・ユネスコエパークでの活動、山梨大学キャンパス内での講義や実験を通して、生物学、生態学、環境化学・工学、コンピュータ理工・機械工学などの視点から自然と社会を理解し、「自由な発想で新しいアイデアや技術を創造して、持続可能な社会の実現に貢献する未来の科学者」を育成します。