山梨大学 地域人材養成センター

女性のための復職とステップアップセミナー

令和5年度「女性のための復職とステップアップセミナー」コミュニケーション講座Ⅱ・ビジネスマナー講座Ⅱを開催しました

2023年10月31日

 令和5年10月4日(水)、甲府キャンパス 情報メディア館4階会議室において、女性のための復職とステップアップセミナー「コミュニケーション講座Ⅱ」「ビジネスマナー講座Ⅱ」を開催しました。講師は、前回に引き続き、小林和美先生(社会保険労務士・キャリアコンサルタント)をお迎えしました。

 「コミュニケーション講座Ⅱ」では、最初に、成果を出す仕事の進め方についての講義があり、仕事は指示(指揮)・命令に始まり報告によって終了するものであること、指示を受けたら自分が責任を持ち、プランを立て評価(チェック)しながらマネジメントをしなければならないことを学びました。次いで、正しい指示の受け方の説明があり、名前を呼ばれたら、「ハイ」と返事をして立つことを基本とし、メモを取る準備をして5W3Hに基づき要点をまとめ、最後に質問をして指示内容を確認することが大事であることを学びました。そのうえで、「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」についての説明があり、催促される前に自分から報告することや、その都度報告すること、結論から先に報告することが大事であることを学びました。受講生2人1組でワークを行った後、さらに個別ワークも行い、「報告のしかた」の習得を目指しました。

 次に、「聴きかた・傾聴」についての講義があり、傾聴とは「傾けて、心で聴く」ことであり、どのような相手であってもコミュニケーションを取るうえで大切なスキルであることを学びました。受講生2人1組のワークでは、相手には気付かれないように「聴かない聞き方」を聴き手・話し手に分かれて実践し、相互理解を深めるために大切な姿勢について考えました。小林先生から「誰しも自分のことを肯定してくれることが嬉しい。話す相手とはニュートラルな態度・気持ちで接することや、心を開く座り位置(ポジショニング)を工夫すること、聞く側が相手のペースに合わせること(ペーシング)が大事。」と説明がありました。

 「ビジネスマナー講座Ⅱ」では、電話対応や来客対応の基本について、席順や訪問前のアポイントメントの取り方、訪問時のマナーを確認テストに挑戦しながら様々なパターンで学びました。小林先生から「接客のマナーが分からない場合、相手に質問してもマナー違反にはならない。毎日の業務は将来に向けての勉強の場であると前向きにとらえて、目上目下の立場を意識して動くことで所作に慣れていきましょう。」とメッセージをいただきました。

 受講生からは「傾聴は私の人生の課題。若い頃は大人しく話を聞いていたが、年齢を重ねるにつれ、話の腰を折ったり、被せて話すようになったりしていたと思う。これからは今回学んだことを意識してコミュニケーションをとりたい。」「講義で得られる知識だけでなく、複数回のワークを通して他の受講生と考えたことも含めて今後に活かしていきたい。」「電話対応や席順などのビジネスマナーについて今まで何となくやり過ごしていたため自信がなくオロオロしていたが、マナーを習得することで臆することなくコミュニケーションがとれるようになろうと思った。」などの感想をいただきました。

   講師の小林和美先生
     講義会場の様子
「報告のしかた」についてのワークの様子
「聴き手」「話し手」に分かれたワークの様子