山梨大学 地域人材養成センター

女性のための復職とステップアップセミナー

令和5年度「女性のための復職とステップアップセミナー」コミュニケーション講座Ⅰ・ビジネスマナー講座Ⅰを開催しました

2023年10月31日

 令和5年10月3日(火)、甲府キャンパス 情報メディア館4階会議室において、女性のための復職とステップアップセミナー「コミュニケーション講座Ⅰ」「ビジネスマナー講座Ⅰ」を開催しました。講師に社会保険労務士・キャリアコンサルタントの小林和美先生を迎えて、「コミュニケーション講座Ⅰ」では第一印象・身だしなみ・挨拶・お辞儀の仕方・話すときの視線と姿勢・ハラスメントについて、「ビジネスマナー講座Ⅰ」では言葉づかいについての講義を行いました。

 「コミュニケーション講座Ⅰ」では、まず、第一印象の重要性についての講義があり、印象の6割が5~15分で決まると説明がありました。最初に視覚に入るのが「身だしなみ」であり、清潔感・調和・定番がポイントになることやおしゃれと身だしなみとの違い、身だしなみの評価は100%相手がすることを学びました。

 次に、「挨拶」に関する講義があり、「挨拶=あいさつ言葉」ではなくコミュニケーションのための出発点であり、心構え(「あ」=明るく、「い」=いつも、「さ」=先に、「つ」=続けて)が必要であることを学びました。また正しい姿勢とお辞儀の種類(会釈、敬礼、最敬礼)についての説明のあと、実際に受講生一人ずつお辞儀の仕方のトレーニングを行いました。さらに実際に話すときの視線や姿勢についての講義があり、自分という商品を売り込むために相手の目をきちんと見て話すことや、自分の伝えたいことが相手に伝わっているかどうかを意識し適切な話題を分かりやすく話すためのポイントとコツを学びました。「相談内容整理シート」を用いたワークでは、講義内容を踏まえて自分が相談したいことを10分間でまとめた後、1人2~3分で発表を行いました。

 「ビジネスマナー講座Ⅰ」は、言葉づかいについての講義であり、直観で答える31問クイズのあと、間違った敬語として歌舞伎表現やファミ・コン言葉、二重敬語について説明がありました。言葉づかいの基本は「相手を敬うこと」であり、クッション言葉をうまく活用し、「D(でも、でもね)」ではじまる言葉に注意することを学びました。講義後、小林先生から「敬語の習得のために近道はなく、反復練習で自然に口から出てくるようになることが大事。敬語や謙譲語を乱用するのではなく、洗練された綺麗な敬語を使っていきましょう。」とメッセージをいただきました。

 受講生からは、「第一印象が身だしなみ・話し方・表情で、9割は決まってしまうということなので面接など自分を売り込む時のためにきちんと練習しておこうと思った。お辞儀の基本も丁寧に教えていただき、今までは自分流で自信がなかったが、今後は正しい所作を知ることで立ち振舞いに自信を持てるようになりたい。」「ビジネスマナー講座Ⅰで言葉づかいについてお話を伺い、これまでのメールや電話等は常に答え探しをしながら業務に向き合ってきた感がある。考えれば考えるほど過剰になりがちで、どのように使ってよいか迷いがあったが、過剰にならずシンプルに適正に使うことは相手に対して失礼にあたらないと分かった。」などの感想をいただきました。

    講師の小林和美先生
     講義会場の様子
  正しい姿勢についての講義 
お辞儀の仕方をトレーニングする受講生