山梨大学 地域人材養成センター

女性のための復職とステップアップセミナー

令和5年度「女性のための復職とステップアップセミナー」インターンシップ準備講座を開催しました

2023年11月8日

 令和5年10月26日(木)、甲府キャンパス 工業会館3階会議室において、女性のための復職とステップアップセミナー「インターンシップ準備講座」を開催しました。男女共同参画推進室 特任助教 山村裕美先生による講義を行い、また、本セミナー修了生の望月寛子さん(4期生/令和3年度)、浅川朱音さん(5期生/令和4年度)をお迎えし、座談会を行いました。

 まず、インターンシップを行うにあたっての心構えとして、目的を明確にして提出書類を作成することや、所作・服装・聞きたい内容を予め準備しておくことが大事であると説明がありました。これまでの「ビジネスマナー講座Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」で学んだ所作(会釈、敬礼、言葉と動作は分ける等)を振り返り、服装や立ち振る舞い、当日の流れなどを確認しました。

 次に、インターンシップでの「学び」についての講義があり、インターンシップへ行くことが目的(ゴール)ではなく、そこで何を学ぶかが大事であると説明がありました。PDCA手法(Plan=計画する、Do=やってみる、Check=確認する、Action=改善してみる)をインターンシップに当てはめて、実習先を決めて(P)、実際に実習を行い(D)、自分が知りたかったことが学べているかをチェックし(C)、できなかったことを工夫すること(A)が大事であると学びました。また、家庭と両立しながら自分らしく働くことを目的とする場合は、仕事による身心への負担や家事・育児を振り返ること(C)、家族とのコミュニケーションを取ることや協力を要請すること(A)が大事であると説明がありました。

 最後に、インターンシップに行く目的と、行った後の自分の成長について考えるワークを行い、受講生1人ずつ発表をして共有しました。ワークのあと、実習目的などを提出書類(実施申込書、誓約書)に簡潔に記入するための演習を行いました。山村先生から、「人は文字で書くと、考えていることが明確になると言われている。明文化することで、具体的な目的やビジョンをしっかり持つことができ、インターンシップ先での学びも深くなる。困ったときは、『報・連・相』を忘れずに、すぐに相談してほしい。」とメッセージをいただきました。

 座談会では、インタビューによる実習を行った望月さんから、「事前にインタビューをする方について調べ、関連して出てきた用語なども全て調べて準備をした。1回目のインタビューは緊張のあまり返答がなかなか頭に入ってこなかったが、2~3回目は多少余裕を持ってインタビューできたと思う。」と報告がありました。次に、インターンシップ先で実習を行った浅川さんから、「実際にフルタイムで働いたらどうなるかというシミュレーションができ、『人生の予習』ができて良かった。1番辛かったことは、実習初日の緊張感。でも、初日を乗り越えた後は実習先の方と仲良くなれて、いろいろな話ができて楽しい時間になった。また、実習場所が自宅から大分離れていて生活の時間配分が大変だったため、通勤時間も考慮して今後の勤務先を考えようと思った。8時間勤務、3時間勤務など、実習時間を変えて試せると参考になると思う。」と報告がありました。最後に、望月さんと浅川さんから、「インターンシップで大きな成果を出さなければならない訳ではなく、自分の課題を見つけられるといいと思う。自然体でインターンシップをしてほしい。」とエールをいただきました。

 受講生からは、「インターンがいよいよ始まるなと感じた一日だった。申込書の内容を考える時間はあっという間で、いざ書こうとするとゲシュタルト崩壊により誤字脱字が目立ち、普段文字を書き慣れていないのでトレーニングになった。再就職の履歴書記入の際などに活用したい。修了生の体験談は大変ありがたく、緊張や焦りを乗り越えて今の仕事につながっているようなので、インターンを経験した後、自分の中でどんな革命が起きるか楽しみにしたい。」「先輩方の実体験からの話はイメージしやすく、参考になった。セミナー修了後はそれぞれの道があると思うが、同期生はもちろん、年次を越えた交流ができたら素敵だと思う。」などの感想をいただきました。

    講師の山村裕美先生
修了生の(左から)望月寛子さん・浅川朱音さん
     講義会場の様子
  修了生へ質問をする受講生