第1回学位プログラム検討部会を開催しました
2024年6月20日
令和6年6月18日(火)に山梨県版 地域連携プラットフォームである“地域人材養成推進会議(以下、推進会議)”の傘下に設置された“学位プログラム検討部会(以下、検討部会)”の第1回を、山梨県立大学 飯田キャンパス(甲府市)で開催しました。
この検討部会は、前年度に開催した令和6年度から始まる教育プログラムに関して議論する「教育プログラム検討部会」とは異なり、令和10年度から始まる山梨大学と山梨県立大学の学部等の再編について、地域や産業界のニーズを反映できるように具体的な検討を行うとともに、経営者意識調査で示されたニーズを詳細に分析し、両大学が構築する学位プログラム構想へと反映するために、地域の関係機関の代表者間で協議するものです。令和6年1月の第2回地域人材養成推進会議で設置を決定しました。
第1回となる今回は、山梨県の将来の人材のあり方や、山梨県立大学で令和10年4月に設置予定の工学系新学科「メイカーズ学科」のプログラム構想や育成する人材像などについて意見交換を行いました。
はじめに、山梨県立大学 杉山 歩 地域人材養成センター長から、山梨県の将来を支える人材の在り方について、山梨県の人口減少問題や県内大学生の就職状況などについてデータに基づき説明があり、県内就職率アップに向けて意識すべき考え方や取り組みについて参加者へ共有がありました。
その後の意見交換で、参加者から学生の価値観の変化について気づいたことはあるかとの質問があり、杉山センター長から「県外から来て山梨に定着した人は、学生時代に自分の支えになってくれる人にたくさん出会った学生たちという印象がある。そのため、山梨でたくさんの関係性を学生時代に持つことができた子は、山梨に就職するのではないか」といった県内就職する学生の特徴についての説明がありました。
つづいて、山梨県立大学 手塚 伸 地域人材養成センター特任教授から、前年度実施した経営者意識調査の概要についての説明、つぎに、事務局から国際政策学部の現状と課題についての説明、さらに、山梨県立大学 増田 貴史 特任教授から、創発デザインコースの内容とメイカーズ学科構想についての説明がありました。
続けて、事務局から国際政策学部のミッションや工学系新学科のコンセプトなど、今回の検討部会における主な論点について説明があり、その後、参加者間で意見交換が行われました。
意見交換では、「山梨が提供できる人や関係性、地というものから何を形成できるのか、大学にいる4年間で学生に伝えることが大事ではないか」「創発デザインコースの内容を聞いてわくわくした。国際政策学部でグローバルな視点を持ちながら、プラスワンの何か(能力)を持っている人材が育つカリキュラムだとより魅力的になると思う」といったプログラム構築にあたっての貴重な意見や、「新学科のコンセプトについて、大学の学びと企業で必要とする人材が違う場合もあるので、人材ニーズとコンセプトをつなげると県内就職につながると思う」といった県内就職率向上に向けた貴重な意見もありました。
最後に、今回の主な論点について、部会終了後も別途メールにて意見聴取を行うことの連絡があり、引き続き新学位プログラムについて検討することを確認しました。 活動状況等についてはこちら(山梨県立大学HP)もご覧ください。


