設立背景

平成30年(2018年)11月の中央教育審議会2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)において、地域における高等教育のグランドデザインの策定をはじめ、地域の高等教育に積極的に関わるという観点から、複数の大学等と地方公共団体、産業界等とが恒常的に対話し、連携を行うための体制として地域連携プラットフォーム」の構築が提言されています。

不確実性が高く将来の予測が困難な時代において、地域の高等教育機関、自治体、産業界等が単独で複雑化する地域課題の解決やイノベーションの創出に取組むことは限界を迎えています。また、地域の高等教育機関は、地域の人材育成や、地域経済・社会を支える重要な役割を担っていますが、今後は地域ニーズを踏まえた質の高い高等教育機会の確保と人材の育成がこれまで以上に必要になってきます。

 

加えて、地域の高等教育機関、地方公共団体、産業界など、様々な地域の関係機関が一体となった“恒常的な議論の場”を構築するとともに、地域の現状や課題を把握した上で、将来ビジョンを共有することが重要になってきます。さらに、協議に留まらず、地域の課題解決に向けた連携協力の抜本的強化を図っていくことが不可欠となっています。

 

そのようなこともあり、高等教育政策に係る新たな業務も担当する地域人材養成センターの新設(令和3年2月)に伴い、山梨県における地域連携プラットフォームの構築に向けた検討を開始しました。

 

部門紹介

地域連携プラットフォーム部門は、(一社)大学アライアンスやまなし支援部門とともに、地域大学連携推進室を構成しており、令和3年(2021年)4月には専任職員を配置するなど体制を整備しています。

 

部門発足後、地域連携プラットフォームの構築に向けた企画及び関係機関との調整を担当してきました。また、令和5年3月に山梨県版 地域連携プラットフォームである“地域人材養成推進会議”を山梨県立大学と連携して設置したことから、今後は運営支援を担当していきます。

 

 

地域人材養成推進会議(地域連携プラットフォーム)

地域人材養成推進会議(以下、推進会議)には、山梨県内の高等教育機関、地方公共団体、産業界、金融機関等が参画しており、将来の山梨県に求められる産業中核人材や高等教育の在り方について恒常的に議論していきます。また、参画する機関における連携についても協議し、地域を牽引する人材を養成することを目的としています。

地域人材養成推進会議設置要綱
(令和5年3月9日制定)

令和4年度に山梨大学と山梨県立大学が申請・採択された“地域活性化人材育成事業(SPARC”では、地域・産業界等との議論・連携に基づき既存の教育プログラムを地域が求める人材に必要な文理横断型の教育プログラムへ再構築することが求められています。

そのようなこともあり、推進会議では、今後、両大学が実施する教育プログラムについても協議するとともに、定期的な両大学の取組発表なども“恒常的な議論の場”としての機能を活かし、事業実施の過程等も共有できる仕組みを構築していく予定です。

 

山梨大学×山梨県立大学におけるSPARC事業の概要等はこちらから »