第3回地域人材養成推進会議を開催しました
2025年1月23日
令和7年1月21日(火)に山梨県版 地域連携プラットフォームである“地域人材養成推進会議”の第3回を、山梨県立大学 飯田キャンパス(甲府市)で開催しました。今回は山梨大学と山梨県立大学で10年度から始まる学部等の再編※や、SPARC事業の進捗状況及び今後の展望について意見交換を行いました。
はじめに、山梨県立大学 八代 一浩 副学長から、山梨県立大学国際政策学部に令和10年度設置予定の工学系新学科「メイカーズ学科(仮)」の構想及び学位プログラム検討部会における検討結果について説明がありました。その後の意見交換では、出席者から学科名称の具体的な説明や進学する大学院、地域の産業との連携方法などについて質疑応答が行われました。
つづいて、山梨大学 黒澤 尋 理事・副学長から、令和10年度設置予定の社会科学系の学位プログラム学環について説明があり、その後の意見交換では、参加者から学生の具体的な所属先などに関する質疑があり、帰属意識の低下を懸念する声もありました。
次に、山梨大学 田中 靖浩 地域人材養成センターSPARC事業推進室長から、SPARC事業全体の進捗状況の説明と令和4,5年度の外部評価結果について説明がありました。
その後、出席者間で教育プログラムや高大接続事業、リカレント教育に関する意見交換が行われ、「県庁の政策推進としてデザイン思考が非常に重視されており、今回のメイカーズ学科と非常に親和性があると思う。相乗効果も期待したい」「今回の人材育成のプログラムは我々のニーズとも一致している。データサイエンスの分野も欠かせないものなので、非常にありがたい」といった教育プログラムの内容に期待する声がありました。
また、「中学生、高校生たちがどのような教育や学びの場を求めているのかを聞くことが大事」「リカレント教育・リスキリングについて、大学サイドの考え方だけでなく、産業サイドが大学を引き連れて一緒に取り組む組織体制が新たにでき、色々なところに人材を輩出するシステムをうまく作っていければよいと思う」「4月から文部科学省高等教育局に新しくできる地域大学振興室を中心に、産学官金が一緒に引っ張って、同等な立場で推進する機構が必要になっていく。ぜひ山梨県でも先駆的にやっていきたい」といった高大接続やリカレント教育を実施するうえでの連携体制に関する貴重な意見がありました。
続いて、杉山センター長から、リカレント教育に関する新しい部会の設置及びリカレント教育に関するプラットフォームの構築の提案がなされ、継続して検討することとなりました。
最後に、両大学の学位プログラムのさらなるブラッシュアップと、高大接続やリカレント教育についても引き続き議論していくことを確認しました。
※学部等の再編・・・SPARC事業を通じて、文理横断型教育を実施し、その成果を踏まえ、更なるる連携開設科目の開設や自大学における教育リソースのポートフォリオの見直しを行い、科学技術分野を支える分野融合の学部等(学部又は学科等)へと再編(改組)を行うもの。
(引用:文部科学省令和4年度大学教育再生戦略推進費地域活性化人材育成事業~SPARC~公募要領)



